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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第58章 赤い鮮血


「どこに行った?!リヴァイ!!
…ッ!!そこかぁああ!!!」


ジークは巨人を握り潰し、その肉片を投げつける。


クソっ!避けられた!
ほかの巨人はどうしたんだ?!



「お前の可愛い部下はどうした?まさか殺したのか?可愛そうに!!!」


気配の方へ肉片を投げつけるが、枝のダミーであることに気付き、また肉片を握り潰して視線を巡らせる。



「必死だな、髭面野郎…なんで勘違いしちまったんだ?俺から逃げられるって…」


声のする頭上を見上げると、たくさんの枝木が落ちてきた。

「ッ!!」


「部下を巨人にしたからって、俺が仲間を殺せないと思ったのか?…俺たちがどれだけ仲間を殺してきたか知らねぇだろうに…!!!」


ドドドドドド!!!


リヴァイは目にも止まらぬ速さでうなじに雷槍を撃ち込んだ。
瞬時に爆発を避ける。

「うおおおおお!!!!」



爆破されたうなじに飛び乗り、ガッとジークの髪を掴んで引きづり出した。
ジークは血を吐き蒸気を上げて気絶している。


「よぉ髭面。てめぇ…臭ぇし汚ぇし不細工じゃねぇかクソが。まぁ、殺しやしねぇから安心しろよ。すぐにはな。」


リヴァイは今すぐにでもぶち殺してやりたいのを強靭な精神で押さえ込み、ジークを引きずっていく。


今はまだ殺せねぇ。
こいつを連れて向こうへ急ぐ。

向こうがどうなってるのか知らねぇが…
あいつの無事を確認できればそれでいい。



「くっそ……まただ…」


どうしていつもこうなる…
なぜ俺はいつも1人になる…?


頭がおかしくなっちまいそうだ。



また部下を全滅させちまった。
俺の手で…

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