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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第57章 カード


数日後…





「なぁハンジさん説明してくれ!シガンシナ区から全住民強制退去命令だって!?」
「義勇兵が一斉に拘束されたとの噂がありますがその真相は?!」
「エルディア国に勝利をもたらしたエレン・イェーガー氏が幽閉されているとの情報もありますが?!」
「兵団に外界からの富が集中しすぎているとの指摘にどうお答えでしょうか?!」


「憲兵に聞いてくれ!さぁ通して!」

たくさんの記者たちに門を通せんぼされている。
ハンジは下唇を噛みながら汗を光らせる。

「ハンジさん!4年前あなたたちは我々壁の民に世界の真相を伝えてくれました!敵の正体は世界中の人類であり我々の正体は巨人であるという現実です!しかし、イェーガー氏がもたらした勝利により、我々の未来は開かれた!エルディア人に生きる未来はあるのだと!」

「そうであれば!兵団とイェーガー氏との関係は我々エルディア国民の問題です!あなたは、情報は納税者に委ねられると仰ってましたが、その姿勢に心変わりがあったのですか?!」


「状況が変わったんだよ!壁が開かれ世界と繋がり、情報の持つ意味が変わったんだ!…全てはエルディア国民みんなのためだ。」


ハンジはそう強く言い放って乱暴に扉を開いた。



「君たちだね、情報を流したのは。ホルガー、ヴィム、ルイーゼ、そして…フロック」

3人は椅子に座ったままハンジを鋭く睨んでいる。

「エレンを解放するべきです。何も間違ったことをしていない。途方もなく巨大な敵に立ち向かい、勝利を手に入れた。その勝利とは地ならしという圧倒的な力であり我々の生存権です。エレンは我々新生エルディア帝国国民全員の命を救いました。」

フロックの言葉にハンジは真剣に言い返す。

「その勝利は世界中がこのちっぽけな島に総攻撃を食らわせるこれ以上ない必然性を与えてしまったけど、それは我々の生存権が危ぶまれる事態になっていないのかい?」

「地ならしがなければそうでしょうね。どの道、力がなければ我々は生きていけなかったですから。このちっぽけな島じゃ。」

その言い合いを、ルーナとアルミンやミカサ、ジャンたちなどと共に数名の兵士が静かに囲んでいる。
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