Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第56章 炎の中■
ハンジと話し合いの末、今回の火事の原因で考えられるものが絞られた。
恐らく放火だろう。と。
あんなところで突然発火するはずはない。
調査兵団への嫌がらせ的な行為だとすれば、前回のレベリオ襲撃で亡なった兵士の遺族か、もしくはジークやエレンがここに幽閉されていることを外部に漏らした者がいるのか…?
「後者の方が可能性が高い気がするな…だとしたら一体誰が…?心当たりはある?」
「私もわからない。でももしかしたら昼間私の所へ取材に来た新聞記者に漏らした兵士がいるのかも…」
ルーナの言葉にハンジは唖然とする。
リヴァイは舌打ちをして腕を組む。
「…なるほど。と、とりあえず、あの小屋の建て直し費用を見繕わなきゃね…さ、今日はもう戻ろう。リヴァイたちは明日のこともあるんだし…」
明日はリヴァイたちがジークを連れて出立する日。
まさか前日がこんな日になるなんて…
しかも外部に漏らされたなんて、本当だったら大変だ。
ルーナは神妙な面持ちでリヴァイと共に部屋へと戻った。