• テキストサイズ

Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第56章 炎の中■


もうだいぶ暗くなってきた。

あのあとリヴァイと夕食は済ませた。
ただ、結局キスをしただけであまり触れ合えていない。
今夜を逃したら、また長いこと離れ離れになってしまう。
気を使って、今夜はバリスが地下室で寝てくれるというから今夜は部下に誘われても訓練指導は断ろうと思っていた。


しかし…

何か異様な臭いが漂っていることに気がつき動きを止める。


「ルーナさん!!大変です!来てください!」

すごい剣幕で部下たちが走ってきたかと思えば、とんでもない内容が耳に入ってくる。

「厩舎の隣が燃えています!!!」

「はっ?!?!」

急いでルーナが駆けつけると、そこは煙に巻かれ火が上っている。
いきり立っている馬たちを皆が外に避難させている所だった。
バケツで水をかけているが消える様子がない。

「今ならまだ間に合う!早くホースを!」

ルーナが立ち込める煙に顔を歪めて口に手を当てる。
なぜこんなことに…

「はっ!あなたたち何してるの!中に入っちゃダメ!!」

中に入っていこうとするレオン、ブルーノ、ロジーネの前に慌てて立ちはだかる。
すると3人は凄い剣幕で口々に言った。

「ルーナ!!中にまだいるんだよ!!」
「ルシファーがいるんだ!!」
「早く助けないと!!!」

「なんですって?!」

ルーナは驚愕しながらも近くにいた兵士の持っているバケツを引ったくって自分にかぶせた。
全身水浸しにしてから「私が行くからそこから動かないで!」と言って中へ飛び込む。
ルーナを止めるたくさんの声が背後から聞こえるが無視して奥へと進んでいく。


「うっ…熱い…それに凄い臭い…」

水で濡らしたハンカチを口に当てながら必死にルシファーを探す。
ここは馬たちの餌置場や藁などを置く場所として使っている建物だ。
ルシファーはよくここにいるのは知っていた。

「ルシファー!ルシファー!!私だよ!!出てきてお願い!!」

煙や炎が激しくなってくる。
どうしよう…この状況じゃ、もしかしたら…
/ 1213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp