Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第56章 炎の中■
バリスは、全然会えていないであろう2人を当然可哀想に思っていた。
それにこのままだと、本当に全く触れ合えずに離れ離れになってしまうだろう。
ジークは今、何かしでかすとは思えないが、リヴァイ兵長は万が一のことも考えて危険な任務を部下に任せたくはないのだろうと思った。
しかし、もう日が浅い。
バリスは今日こそはリヴァイには休んでもらおうと決心した。
ルーナはその日、新聞記者の取材を受けていた。
今回のレベリオ襲撃についてが主だ。
「おめでとうございます!やはりルーナさんやリヴァイ兵士長率いる調査兵団は無敵ですね!」
何を言っているのだろうこの人たちは…
そう思いながら、自室で茶を差し入れながらルーナは懸命に笑顔を作る。
「まだまだこれからですので…」
「やはりお二人の活躍あっての戦勝でしょう!どんな戦いだったのか、是非とも教えてください」
「いえ。リヴァイ兵長はともかく、私はとくには…。皆の活躍あってのものですし。」
「何をおっしゃいますか。そんなはずはないでしょう。リヴァイ兵士長に負けないくらいに今ではルーナさんは有名なのですよ。その強さの秘訣が知りたいです!」
目の前にいる2人の新聞記者は目を輝かせている。
いつなにをルーナが発言しても一言も漏らすまいとするように紙にペン先をつけている。
ルーナは心の中でため息を吐く。
なぜこういった取材はいつも自分なのだろうと思うが、自分のことを記事に載せると飛ぶように売れるからだと言われ、結局誰にも任せることはできずにしょっちゅうこうして対応している。