Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第55章 マーレ-レベリオ強襲撃
部屋に入り扉を閉めるやいなや、堰を切ったようにリヴァイが唇を奪ってきた。
「んっ…ま…リ……っ」
壁に両手首を貼り付けられていたかと思えばいつの間にか頭上で一纏めにされていて息を吸う暇もなく激しく口付けをされる。
僅かに目を開けてみると、眉をひそめ、切なそうな苦しそうな心の奥深くまで貪るような、なんとも言えない表情をしているリヴァイがいる。
最愛の人の無事を深く深く確かめ安堵の気持ちが一気に漏れ出したかのような悲痛そうなキスだ。
「っは…リヴァイ…」
「ルーナ…」
互いに荒い息を吐きながら眉をひそめて見つめ合う。
「そろそろ…離れないと…」
「くそ…そう言うと思ったから掴んでたんだが」
リヴァイはルーナの腕を離し、瞬時に強く抱き締めた。
ルーナも強く強く抱きしめ返す。
「お前を今すぐ壊れるほど抱きてぇ…」
「私もだけど…っ…早く行かなくちゃ…」
リヴァイは舌打ちをしてから名残惜しそうに体を離し、ルーナの頬を両手で包む。
「お前本当に…怪我はねぇよな?」
「うん大丈夫。ありがとう。私はみんなを確認しに行くよ。誰が無事で誰が死んだのか…」
その言葉で互いに苦い顔をする。
やはり全員生きて帰るのは無理だった。
「それが終わったら、すぐに俺の所へ来い。まだお前の知らねぇ髭面の顔を拝みにな。」
「わかった。よく我慢したね…リヴァイ…」
私だったら殺しちゃってたかもしれないのにな…
そう思いながら切なそうに口角を上げリヴァイの頭を撫でると、やはり不機嫌そうな顔になった。
「いつもいつも…ガキ扱いをするな。」
もう一度強く唇を押し付けあった後、2人は部屋を出た。