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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第55章 マーレ-レベリオ強襲撃


まさに汚いものを見るような目でエレンを見下ろし冷たく静かに言い放った。

「なんって汚ぇナリだ。糞溜めに落ちたらしいな。エレン。」

「兵長……」

すると突然リヴァイはエレンを蹴り飛ばした。
その勢いで壁に背をぶつけたまま動かなくなったエレンにすかさずバリスが銃を突きつける。

「懐かしいなエレン。相変わらずお前は蹴りやすい。お前を拘束する。話はそれからだ。」

「構いませんが、全ては手紙に記した通りです。御理解いただけたはずでは?」

「チッ、その面、地下街で腐るほど見てきたクソ野郎のそれだ。まさか、お前が……」

エレンは睨むようにジッとリヴァイを見上げている。
そのグリーンの瞳は別人と思えるほどに濁り、まるで生気が抜けているようなそれだった。

ルーナが数年前、教官として訓練兵団に入った時、初めてエレンと話した。
その時の彼は何がなんでも調査兵団に入ると言って憧れを抱く輝かしい少年の目だった。

しかし…今は…

あまりにも彼のものとは思えない目だ。


「連れて行け」

「はい。」

エレンはバリスともう1人の兵士に連れられ別の部屋へ行ってしまった。


「アルミン、ミカサ、お疲れ様。怪我はない?」

「は、はいっ…ルーナさんは大丈夫ですか?」

「私は余裕だよ。」

アルミンの言葉ににっこりと笑ってみせる。


「あの…エレンは…どうなりますか」

ミカサが神妙な面持ちで聞いてきたのでルーナは冷静な表情で静かに言った。

「しばらく地下に拘束させてもらうことになる。」

ミカサとアルミンの顔が曇ったのがわかった。
しかし、反論はできないようだ。

「2人とも、お水でも飲みに行ってきたら」

「ルーナ。」

リヴァイが待ちくたびれたというように背後から不機嫌そうな声を出してきた。
苦笑いしながら目の前の2人を労うように肩を叩いたあと、リヴァイの背を追った。
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