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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第55章 マーレ-レベリオ強襲撃


「行って。後で援護しに行くから。」

リヴァイはルーナの頭に手を置いて頷き、獣の方へ一瞬で飛んで行った。

「リヴァイ兵長…ルーナさん…」

兵士は泣きながら小さく感謝の言葉を口にした。

しばらくしてルーナを見つけて飛んできたレオンたちに兵士を任せ、自らも戦闘に加わり始める。


「さっきからなんだあの女は!」
「おい!あれはどう見てもアッカーマンじゃねぇか?!」
「もう一人いるなんて聞いてないぞ?!」
「2人だけのはずじゃなかったのかよ!くそ!」
「マントの2人には気をつけろ!!」


尋常離れした動きで全く銃弾が当たらないルーナに対し、口々に言い合う戦士たちの攻撃をかわしながら次々に打ち負かしていく。


「あっ!リヴァイ!!」

リヴァイは今まさにすごい形相で獣のうなじを削いでいる所だった。
その表情と気迫には、無念、憤り、悔しさ、やるせなさ、悲しみ、憎悪、ありとあらゆる感情が一瞬にして滲み出ているように感じ、ルーナでさえもゾッとした。

殺しちゃダメだよ…
今は…

その思いも込めてリヴァイに爆薬を投げる。

それをキャッチしたリヴァイがうなじ目掛けて火蓋を切った。

凄まじい爆音と共にジークを引きずり出す。

「俺はこいつを飛行船に連れていく!お前は部下たちに撤退命令を出して回収してこい!」


それだけ叫んでリヴァイはすごい勢いで飛んで行った。

視線を走らせると既に遠くの方からハンジたちを乗せたオニャンコポンの操縦する飛行船が見える。

ルーナは周りを援護しつつ叫ぶ。


「ジャン!車力を必ず仕留めてね!ここの指示は任せる!」

「了解です!」


すごい乱戦だ。
ここまでの戦闘はルーナにとって初めてだ。

「フロック!あなたたちももう行って!」

「でもまだまだっ」

「もう充分だから早く!乗り遅れたら終わりだよ!」

まだまだ殺り足りないとばかりにいきり立っているフロックたちを先に行かせるとルーナは他の者たちにも同じようにしていった。
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