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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第55章 マーレ-レベリオ強襲撃


立体機動で飛び回りながら、襲撃してくるマーレ兵を躊躇なく撃ち殺していく。

そこらじゅうが、死体の残骸で溢れかえっている。
向こうの方でエレン巨人が戦鎚の巨人と対峙しているのが目に入る。
それを援護するのが自分たちの役目。

まさに地獄絵図だ。

しかしここは敵の地。
全員自分たちを恨んでいる敵だ。


「ルーナさんっ!向こうに敵が集まってますのでっ、俺行ってきていいですかっ?!」

息絶え絶えに血走った目のフロックが声を上げる。

「うん行ってらっしゃい」

それだけ言ってサシャやコニーたちと共に射撃に加わる。
こちらの敵は既にかなりの数を葬ったはずだ。

「サシャはあっちを!コニーは一緒に来て!」

「「了解です!」」

サシャの射撃は今ではルーナの次に腕がいい。
だから一人で任せても大丈夫だと判断した。



「あのっ、ルーナさんの班員は、やっぱり?」

飛びながらコニーが声をかけてくる。
いつの間にかルーナと共にいないのを確認するように言う。

「うん、あの子たちなら大丈夫。」

部下たちにはもう配置を支持してあり、各々戦闘させている。
それは戦闘力の高い者たちだからこそ任せられることで、訓練中にも同じようにシュミレーション指導をしてきた。

「だから私たちは手薄になっているところに行こう。私の班の場所はもう片付けたから。」

「さっさすがですね…!」

コニーは驚きを隠せない。
そしてルーナの並外れた戦闘力にも。


突然コニーの体がルーナによって右に飛ばされる。

「っ!わ!ルーナさ…」

彼女はすれすれで銃撃を避け、一瞬でその敵を迎え打っていた。

この姿は、コニーにとってあの日のリヴァイの姿と完全に被る。
昔、街でエレンとヒストリアを馬車から取り返すために敵を一瞬で何人も叩きのめしていた凄まじい気迫のリヴァイと。

ルーナさんもやはり本当にアッカーマンの血が流れているのでは?ともう今では誰もが感じている事だ。
まるでリヴァイ兵長と、兄妹のような双子のような…そんなふうに見える。
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