Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第52章 新月■
吸い寄せられるように、どちらともなくキスをする。
愛を与え合い、求め合うような、優しい口付け。
深くまで互いを絡ませ合い、角度を変えて吸い上げる。
艶めかしく蠢く舌の愛撫を堪能する。
酸素を求めて唇を離し、ルーナは愛しさ余ってもう一度音を立てて唇に触れたあと、眉を寄せたまま小さく笑い、体を起こしてまたリヴァイと向き合った。
片方はリヴァイの肩に手を付き、もう片方でとっくにそそり勃っている一物を握りしめる。
「っ!…」
リヴァイの体がびくんと跳ねたかと思えば、片眉を上げて好戦的な目でルーナを見つめてくる。
「私と会えてない間、自分で、シた?」
リヴァイの表情は悩ましげに崩れた。
そして薄ら笑みを浮かべてルーナの頬に手を這わし、指で濡れた唇をなぞりながら答える。
「シた。当たり前だろ。この淫乱なお前の姿を何度も想像しながらな…」
その言葉は、嬉しいような恥ずかしいような妙な気分にさせる。
ルーナは一物の先端を指で弄りながら笑みを浮かべた。
「っ…!おいあまり触るな。で?お前はどうだったんだ?」
リヴァイは自分を弄るその手を掴みながら余裕のない声を出した。
このまま弄られ続けたら本気で限界を超えてしまう。
「え?どうだったって?」
「お前も俺を想像して自慰くらいしただろってことだ」
その言葉にドクンと鼓動が波打つ。
さすがにそんなことは口では言えない。
「…し…てない。我慢してた…」
「は…ホントか?」
ルーナは生唾を飲み込みながら、悩ましげな表情でこくんと頷く。
そんなルーナに鋭い眼光が突き刺さる。
「…ホント。だよ…」
その話し方が弱々しすぎてリヴァイは睨むように目を細める。
色気のある表情にルーナはズキュンと心臓を射抜かれた感覚がした。
実は昔から、何かを見抜くような、この鋭く玲瓏なリヴァイの表情がとても好きだ。
他の人から見れば、ただ威圧的に睨まれているだけに感じるとおもうが…
ルーナはその目付きを向けられると、目だけで犯されているような感覚にさえ陥り、全身の血流が早くなってしまう。