Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第52章 新月■
「まだまだ可愛がってやる…」
唇を離してそう言うと、ルーナがめいっぱいに酸素を吸い込みながら目を開いた。
今にも涙がこぼれ落ちそうな卑猥で淫らな顔だ。
完全にリヴァイは煽り唆られていた。
「ん…はぁ…はぁ…はぁ…」
「これからたっぷり楽しもうじゃねぇか。」
目と鼻の先でそう囁いてから首筋にかぶりつく。
「ひっ…あ!…待っ…て…!」
「何言ってる。こっちは散々待たされた挙句、寝ちまってたくらいなんだぞ。それに…」
リヴァイはさっきから、あることに気がついていた。
渡航前に散々付けまくった全身の所有印が、やはり数ヶ月もたてば跡形もなく消えている。
当然のことなのだが、どうにも顔を顰めてしまう。
「また付け直しだな…」
ちゅうう、とあちこち強めに吸い始めた。
その度に美しく妖艶な肉体に赤い花弁が花開く。
「ん…っ…あ…」
意識が朦朧とした中、チリッとしたその痛みでさえ快感で、ルーナはもっと付けて欲しいとばかりにリヴァイの腕の中で背を仰け反らせた。
時折聞こえる、チュという水温と、リヴァイの息遣い、そして自分の漏れ出す高い喘ぎ声。
静寂な浴槽には、それだけが静かに響いていた。
「あ…う…リヴァイ…」
早くリヴァイと交わりたくて、ついキスをせがんでしまった。
徐々にルーナの呼吸は落ち着いてきている。
色欲と熱を纏って悩ましげに見つめてくるルーナを見ながらリヴァイは軽くキスを落としたあと、名残惜しそうなその唇を離す。
「お前は相変わらず…俺を煽るのがうまいな…」
「だって…」
「今自分がどんな顔してんのかわかってるのか?」
「ん、知らな…」
「俺が欲しくて欲しくてたまらねぇって顔だぞ」
そんなことを言われては、事実だとしてもとても恥ずかしくなってしまう。
たまらず顔を手で覆ったがリヴァイに片手で外されてしまった。
目と鼻の先でジッと見つめてくる愛しい顔が目の前にある。
ああ…リヴァイ…
ずっとずっとその目で私を見つめてほしかった。
ずっとずっと待ってた…
ルーナは無意識に泣きそうな瞳でリヴァイの頬に手を滑らせていた。