Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第52章 新月■
部屋に戻ったルーナはひとまず今日一日の汗を流すため、風呂場に入った。
帰ってきて早々風呂に入ったはずのリヴァイも片時も離れていたくないとばかりに湯舟に浸かりながらルーナを待つ。
いつまでも丁寧に全身を洗っているルーナを横目で見ながらため息を吐く。
「おい、早くしねぇか」
「…へ?なんて?」
「チッ…」
シャワーの音で言葉が聞こえていないルーナは待ちくたびれているリヴァイを無視してひたすら体を洗い流している。
その艶めかしく蠢く裸体を見ているだけで扇情的な欲望が全身に滾ってきてしまう。
所々に傷のある美しい白い肌、柔らかそうな女性特有の滑らかな曲線に、努力の結晶である筋肉の筋、胸元まである長い髪をかきあげシャワーの雨に打たれるその美しい顔…
数ヶ月ずっと抱きたくても抱けなかったその身体…
早く触れさせろよ…
たくさん善がらせて…
たくさん乱れ狂わせて…
たくさん抱きまくりたい。
触れられなかったここ数ヶ月、
全く自慰をしなかったといったら嘘になる。
切なさに耐えきれず、1度や2度、この極上の姿を想像しながら妄想に浸った。
どんな表情で善がってた?
どんな声で鳴いてた?
どんな感触?
どんな匂い?
どんな瞳で俺を強請ってた?
中はどんな感じだった?
そんなことを、ひたすら考えながら…
けれどその後は虚しさだけが募り、
どうしようもなく会いたくなってしまう。
情事じゃなくてもいいからただ単純に、愛しい体をこの腕で抱き締めたいと。
はぁ…
リヴァイはこれから自分がすることを想像するだけでクラリと脳が揺さぶられ、浴槽に肩肘をついて額に手を置いた。
これ以上こいつを見ていると今すぐ飛びかかってここで襲っちまいそうだと…
「ふぅーー…」
暖かい湯に包まれて、異国の地から帰ってきたということの安堵感と疲労を一気に手放す。
いつのまにかゆらゆらと視界が揺れ、睡魔に襲われていた。