第3章 現代1
「ねえ神楽ちゃん。」
「どうしたアルね」
「なんで銀さんがあんな上の空か知ってる?」
「どーせ仕事もなく暇だから昔の女でも思い出してしみじみ想ってるだけネ。新八が気にするようなことじゃないアル。」
「んーそうかなぁ…なんだか心配だな…」
そんな従業員の声も聞こえた。
神楽の言葉が図星過ぎて聞こえて来ても返す言葉がなかった。
「いつもなら聞こえてて何か言い返して来るアル。来ない時点で図星ネ。」
「珍しいよね…銀さんが…」
「まったく…珍しかねえよ。」
「「…?」」
「最近はあいつの誕生日が近いからな…。」