第7章 過去1
時は攘夷戦争時代に遡る。
女であるみおは攘夷戦争に参加することが出来ず、いつも銀時たちのアジトで戦った侍たちのためにご飯を作ったり、心地よく過ごせるように掃除をしたり、また怪我をして帰ってきたりした侍の傷の手当てや看病もしていた。
いつもどおり、銀時たちを見送り掃除をしようかと考えていたある日。この日はみおが1人でアジトに残っていた。
アジトは山奥の誰も気付かれない少しぼろい建物。
もちろん天人さえも気付かないような場所。
銀時たちを心配しつつも部屋の中、そして外を掃除していた時だった。
聞きなれない人間じゃない気持ち悪い声が近くに聞こえた。
みおは天人が近くに来たと察して慌てて建物の中に隠れた。
息を殺して物陰に隠れる。
天人の声が聞こえなくなり、どこか行ったか?と顔を陰から出した刹那、みおの後ろの窓ガラスが大きな音を立てて割れた。
「ミィつケたぁァ…」
そしてみおは何か吸わされて意識を手放したのち、天人に誘拐された。