第3章 現代1
俺はあれから戦争が終わってどこぞの墓の裏で野垂れ死にそうだった所をババアに助けて貰って、それからババアのやってるスナックの2階が空いてると言うからそこで万事屋をやっていた。
今は従業員もいる。
「銀さん?」
「あぁ?」
「どうしたんですか?上の空で。」
「何でもねえよ」
そう言えばもうそろそろあいつの誕生日が近かったけなぁ、と
ふと思い出す。
いつも決まったお菓子ばかり買ってたなぁとか。
あれが好きだったなぁとか。
でもあいつは戻って来ない時点でどこかに天人か誰かに連れ去られたかもしれない。もう殺されたかもしれない。
今頃思い出したところで意味も無いような気がする。