第3章 現代1
俺が考え事するなんてそんなに珍しいことなのか、2人は色々心配してくれいるようだ。
毎年この春の時期になればいつも考えてしまっている。
あいつの誕生日も、あいつが消えたのも、春だった。
生きてて欲しい。
可能性は限りなく少ないが。
「銀さん。そんな調子で今日の依頼の仕事できるんですか?」
「久しぶりに来た依頼なのにやらなくてどうするネ。シャキシャキ動かんかいぃぃ!!」
「神楽ちゃん、多分そんな雰囲気じゃない…。」
「まぁ…やらないとお金は入って来ねぇからな。」
あくびをして伸びながら俺は立ち上がった。