第3章 アレイト恋騒動。
アレイトは一旦リーナから距離を置くと額に手を当ててハァと息を吐いた。
その行為にリーナは自分が飽きられたんだと思わず涙目になる。
それをアレイトが見て、ぎょっとするとあわててリーナに口を開いた。
「…いや、ち、違う!これは、別にお前に対してでは無くてだな…!!」
「…あ、アレイ、ト、…ご、ごめんなさ…っ」
「…だから違うって!!リーナ!」
アレイトは涙が止まらないリーナの肩を再度掴むと「…それに、」と言葉を続ける。
「あれは俺がしたかったからしたんだよ!」
力強い言葉にリーナはでも、と続けようとしたがアレイトがそれを阻止する。