第3章 アレイト恋騒動。
「用意もなにも、…あれって初めから用意されてたんじゃないの?」
リーナは手に汗を握った。
だって、アレイトは何も言わなかった。
自分はもうチェック済みだって言ってた。
だから私に………______
リーナは背筋がスウッと冷ややかになっていくのを感じた。
「いやいや、何言ってるのリーナ。あれは自分で準備してから馬にあげててな付けるものだよ?…だからアレイトは餌をあげなかったせいで馬が言うこと聞かなくて馬術の訓練、すごい減点だったらしいよ?」
それを聞いた瞬間、リーナは走り出した。