第2章 初めて
二人の口論が面白くてケイトは思わず噴き出した。
「あっははっ!確かに!エレンは相談なんかできないねぇー!」
「………………そ、そんなに笑うことねえだろ……」
「…あはは、ごめんごめん!でも、エレン」
ケイトはその言葉を和らいだ笑顔で続けた。
「…私が本当に相談に乗ってほしいときはちゃんと言うから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。」
ケイトが説得するようにそういうとエレンは納得した顔付きになった。
「そうだなっ!まぁ俺が調査兵団に入って巨人を一匹残らず駆逐したらそんな顔する余裕なんか無くなるしな!」
エレンは自信気にそういうと照れたように鼻を擦った。
「…やけに自信満々じゃん……」
ケイトが、はぁと呆れたように笑いながら溜め息をついた瞬間、
斜め後ろから唐突に声がかかった。