皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第14章 猫さんは追いかけられたい 【ロブ・ルッチ】
ジャブラ「おわっ!?」
「っ…!」
私の頭の上ギリギリに衝撃波が飛んできた。
ジャブラ「危ねぇじゃねぇか!!何すんだ化け猫!!」
ルッチ「…」
「…」
ジャブラ「お前、最近ナツキがくっついてこねぇからって、八つ当たりしてんじゃねぇぞ!」
「!…」
ルッチ「黙れ駄犬。」
ジャブラ「んだとこのコイツ…。」
「…」(そ…それで…不機嫌に…?)
私は嬉しくなり、口角が上がった。彼にとっては従う駒がいなくなったからなのかもしれないが、私にとって"必要"とされている気がしてもの凄く嬉しかった。
「へへっ…やったあ。」
私はジャブラから離れ、ルッチのもとに走って行った。
「ご飯食べにいこ?お肉!」
ルッチ「…フッ…。」
彼は軽く微笑み、私の頭の上に手を置いた。これは彼のYESの合図。
「やった~!」
ジャブラ「おいい!俺との食事は!?」
「また今度!」
ジャブラ「おいいいい!!」
恋人になりたい。だなんて贅沢は思わないので、どうか彼が私を"ずっと必要"だと思ってくれれば…それでいい。