皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第14章 猫さんは追いかけられたい 【ロブ・ルッチ】
「…何が?」
カク「前まではカモのように後ろをくっついておったのに、最近はルッチのことを避けているよう見えるのじゃが…?」
「…が、頑張ってるの…!」
カク「…?」
「お、追われる人間になるように…!」
カク「…なるほど……じゃが……いや…なんでもない…。」
「…な、何…?」
カク「ほどほどにな?」
「う、うん…?」
*
ルッチを避け続けて1週間が経過した。もう私が限界だ。喋りたい、そばに行きたい。
スパンダム「あ~、えっと…な、なんか…空気が重くないか…?」
カク「…」
ジャブラ「…は…はは…。」
カリファ「…」
「…?」
フクロウ「チャパパ…。」
空気が重たい原因はただ1つ。
ルッチ「…チッ…。」
なぜか猫さんの機嫌が悪いのです…。
カク「だから言ったじゃろう…ほどほどに…と。」
「!…な、なんで私のせい…?」
カリファ「…はぁ……もういいわナツキ。」
「…え?」
カリファ「いい加減、避けるのやめて。気が気じゃないわ。」
「…ん?」
状況が理解できない…。