皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第13章 我慢 【ドンキホーテ・ドフラミンゴ】
「…はぁ…。」
"話"なんて出来なかった。顔を見ることすら出来なかった。彼はとうとう、昨日帰ってこなかった。仕事はしているようだけれど、仕事終わりにそのまま遊びに行ったらしい。
シュガー「ナツキ?」
「…シュガー、ドフィと連絡とってくれる?」
シュガー「…いいけど…ここに呼べばいいの?」
「うん。」
シュガー「わかった。」
シュガーは何も聞かず、でんでん虫の受話器を取ってドフィに連絡を取った。
ドフラミンゴ「どうした?」
シュガー「若様、話があるの。すぐに王宮に戻ってきてくれる?」
ドフラミンゴ「話があるなら今話せばいいだろう。」
電話越しには女の人の甘ったるい声が聞こえる。
「…話があるのは私だよ、ドフィ。」
ドフラミンゴ「なんだ?」
「…とりあえず会って話がしたい。」
ドフラミンゴ「フフフフフッ…わかった、すぐに向かう。」
笑い声をあげ、電話が切れた。