皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第12章 大人げなくて 【青キジ(クザン)】
机の上に書類を置いた瞬間、先程まで書類を持っていた方の腕を掴まれた。
「…なんですか?」
クザン「誰と?食事しに行くの?」
「…はぁ…後輩ですよ。相談があるとかなんとかで…。」
クザン「あー、そいつは…男か?」
「そうですよ。もういいでしょう?腕離してください。」
クザン「あー、離れなくなっちゃった。」
「何バカなこと言ってるんですか、早く離してください。」
クザン「だって離したら食事しに行っちゃうんでしょ〜?」
「そうですよ、もう約束の時間なんで。」
すると彼は腕を離し、椅子から腰をあげた。
クザン「…行かせたくねぇなぁ…。」
「…嫉妬してるんですか?」
クザン「だったらどうすんのさぁ…。」
「…大人げないですね。」
クザン「俺子供〜。」
「47のおじさんが何言ってるんですか。」
クザン「え…ちょっと傷つくんだけど!」
彼は驚きつつも私の両脇に両手を入れ、私を持ち上げた。