皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第2章 マニキュア 【ユースタス・キャプテンキッド】
「…どうして自分でやっちゃダメなんですか…?」
キッド「下手くそだからだ。」
「!…」(え…。)
キッド「ムラが出来てんだろうが。」
「…すみません…。」
キッド「…」
「…」
手慣れた手つき。真似をして怒るどころか喜んでくれた。
「…船長は…どうして私と付き合ってくれたんですか?」
キッド「!…はぁ…?////」
「…だ、だって…自分は何もできないし…取り柄なんてないのに…。」
キッド「あんだろうが、たくさん。」
「え…?」
キッド「お前が来てから、他の奴らがよく笑うようになった。」
「そう…なんですか…?」
キッド「あぁ。」
船長はマニキュアを塗りながら話してくれた。
「…ありがとうございます。」
キッド「あ?何もお礼言われるようなこと言ってねぇだろ……とにかく、お前は気づいてねぇかもしれねぇが、魅力があんだよ。」
「…ありがとうございます。」
嬉しくなり、自然と口角があがった。