皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第11章 寵愛 【ロブ・ルッチ】
「…あの後は…どうなったんですか?海賊達…。」
少将「なんとか捕まえることができ、応援に来た中将殿に海賊達を渡すことになりました…。」
「…そう…なんですか…。」
少将「…CP0の総監殿が…。」
「…ルッチさんが…?」
少将「あなたが意識を失った後、海賊達を次々に殺していきました。あなたを抱きかかえたまま…。」
「!…」
少将「…彼のあんな姿は初めて見ました……自我を失ったような…。」
「…」
少将「きっと、あなた様は、総監殿に大変気に入られているんですね。」
「!…え…。」
少将「それでは、失礼します。」
敬礼をして、少将は部屋を出ていった。
「…まさか…。」
私は立ち上がり、点滴スタンドを片手で押しながら部屋を出た。
「…!」
ルッチ「どこへ行くつもりだ?」
「あ……えっと…。」
ドアを開けると、目の前に彼が立っていた。
ルッチ「怪我人は大人しく寝ていろ。」
「…はい…。」
回れ右……。もう1度ベッドに横になった。