皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第11章 寵愛 【ロブ・ルッチ】
「…あの…。」
ルッチ「…」
「ルッチさんは……怪我が治ったら…私のことを殺すんですか?」
ルッチ「…さぁな。」
「…殺してください。」
ルッチ「…」
「…迷惑…かけてばかりで…もう嫌です…。」
すると彼は私に近づいてきた。
ルッチ「なぜ…自分の好きな女を、この手で殺さなければならない?」
「…え…。」
ルッチ「この鈍感女め。」
彼は腰を曲げ、私の唇にキスを落とした。
「!…」
ルッチ「死にたければ勝手に死ね。そうはさせんがな。」
そう言い、もう1度唇にキスを落とすと、ベッドに浅く腰を掛けた。
「…」(自惚れても…いいのかな……。)
私はそう思い、彼の横顔を見つめながら微笑んだ。
寵愛 Fin