皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第11章 寵愛 【ロブ・ルッチ】
「っ…!」(死ぬ…のかな……ルッチさん…命令…聞けなくて…ごめんなさい…っ…。)
涙を流すことしかできなかった。
ルッチ「指銃、斑!!」
海賊A「っ…ぐはっ!!」
海賊が目の前で血を流して倒れた。
「!…」
その後、すぐに体を抱きかかえられた。
ルッチ「ナツキ…!」
「る…ち…さ…っ……ごめ…なさい…っ…。」
ルッチ「おい…目を開けろ!」
私はそのまま意識を失ってしまった。
*
「…っ…ん…。」
目を開けると、木で出来た天井が映っていた。
「…」(生きてる…。)
顔だけ横を向けると、椅子に座って腕を組んで眠っている彼と、ハットリが水を飲んでいた。体には包帯が巻かれており、腕には点滴の針が刺さっていた。
ハットリ「!…クルッポー!!」
私に気付いたのか、ハットリが彼を起こした。
ルッチ「ん…っ…。」
「あ…ルッチさん…。」
ルッチ「!…」
私を見るなり、目を一瞬見開いて近づいてきた。
ルッチ「…体調はどうだ?」
「あ……えっと…大丈夫です…多分起き上がるのは…まだしんどいですけど…。」
ルッチ「…部屋から出るなと言っただろう。」
「!…すみません…。」