皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第11章 寵愛 【ロブ・ルッチ】
今まで1度も命令に背いたことは無かった。
「っ…!」
私は立ち上がり、そのまま走った。
海賊A「あっ…!おいっ!!」
部屋を出ると、海賊と海兵が戦っていた。海賊の方が人数が多く、血を流して倒れている海兵がほとんどだった。
「!…」
怖くなり、足がすくんだ。その場から動けなくなってしまった。
海賊A「ははっ!!捕まえたこのクソ女が!勝手に逃げてんじゃねぇよ!」
「!…」
後ろからさっきの海賊の声がした。海賊の声と共に、銃声が船の上で響いた。
「っ…!!」
撃たれたのはすぐに自分だと理解できた。肩が信じられないほど熱く感じ、もの凄い激痛が走った。
私は肩を押さえ、座り込んでしまった。ビリビリと痺れ、とにかく痛い。
海賊A「手こずらせやがって。」
海賊は私の背中を足で蹴った。その後、地面に横たわっている私をもう1発銃で撃った。今度は脇腹に当たった。