皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第9章 猛獣の彼女 【ロブ・ルッチ】
鼻から何かが垂れてきた。鼻の下に指をあてると…
「っ…。」(鼻血…。)
そして地面から腰をあげようとした時だった。
「!…」
背後から殺気を感じた。振り向いた瞬間、人が通り、風が吹いた。
「えっ…。」
殺気を放っていた犯人は……
ルッチ「死ね。」
彼だった。
もう1度前を向くと、海賊達が白目をむいていて倒れていた。
「…」(怖い…。)
私は片手をついて立ち上がった。
「あ、ありがとう。」
ルッチ「…」
すると彼は何も言わず、私の顎を片手で掴み、顔を近づけてきた。
「っ…。」(殴られる…?)
目を瞑ると、鼻の下を舐められた。
「!…」
ルッチ「…」
そしてキスを落とすと、唇に付いた血を舐めた。
「そ……そんなことしても鼻血って…止まらないよ…。」
カリファ「はい。」
「あ…ありがとう。」
見るに見かねたカリファがティッシュをくれた。