皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第9章 猛獣の彼女 【ロブ・ルッチ】
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カク「ナツキ、すまない。ちょっとあっちを手伝ってくれんかのう?」
「あ…うん。」
基本的になんでも出来るし、力は他の人達と比べたら無いけれど、それなりの技術を持っている為、色んな人から頼られることが多い。
カク「あっちに設計図のコピーがあるんじゃ。それを見ながらちょっとこの部分を見てほしい。」
「わかった。」
とりあえず設計図を取りに、体の向きを変え、振り向いた時だった。
海賊お頭「痛ぇじゃねぇか。」
「!…す、すみません…。」
見た感じ、海賊の人だった。基本的に作業をしている最中、ガレーラの人達以外、ここに入ることはないから、驚いてしまった。
海賊お頭「おいおい!謝って済むことじゃねぇぞ!!」
「…え…。」(ただぶつかっただけなのに…。)
海賊A「お頭の機嫌を損ねたんだぜ?」
海賊B「ははははっ!!可哀想なお嬢ちゃんだなぁ!!」
海賊お頭「安心しろ、一発殴るだけで許してやるからよぉ!!」
「え…。」
反応に遅れてしまった。気づいた時には顔に衝撃をくらい、体が吹き飛んだ。
「っ…。」
カク「おいおい、なんの騒ぎじゃ。」
パウリ―「おい!女を殴るなんて…。」
海賊A「ははははっ!!お頭にぶつかるから悪いんだよ!!」
海賊お頭「ははははははっ!!!」