皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第8章 総監の猫 【ロブ・ルッチ】
ルッチside
最初は全く興味が無かった人。
「え、だから違うって。」
あの長官と同じ、口だけの人間だった。それなのに……彼女に興味を持ったあの日。いつもヘラヘラしている彼女が、長官に指示をし、睨んだあの日。
*
「殺したければ勝手に殺せばいい。CP9はそのためにいると言っても過言ではないでしょう?任務遂行の邪魔になるアイツを、なぜ殺さない?」
*
任務遂行のためならば、どんな犠牲を出すこともためらわない。任務遂行の邪魔だと判断すれば、味方であろうが幹部に始末させる。ヘラヘラしているようで、しっかりとしている。
人に興味を持つことなどなかった俺が、初めて興味を持った人。