皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第60章 太陽 【ロブ・ルッチside】
階段の上から見下ろす街の噴水広場。この女がやけに気に入っている場所で噴水の近くの段差で座ったりしている。
「行こ!」
長い階段をゆっくり降りる彼女。
ルッチ「…」(今…あいにく全く人はいない。今殺せば……。)
そう思っているのに、体が全く動かない。
「…ルッチ?」
階段を降りてこない俺に声をかけた。
ルッチ「……今すぐ、この街を出ろ。」
「え?」
ルッチ「…」
「出ろって……無理だよ…どこに行ったらいいの?荷物だって何もまとめてないし…。」
ルッチ「西の港に船が来ている。それに乗れ。」
「ルッチ…?無茶言わないでよ。」