皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第7章 お酒の力 【ポートガス・D・エース】
*
「別に…付き合いたいわけじゃない…。」
マルコ「そのセリフ、もう5回目だよい。」
お酒を飲みながらマルコと話していたら、酔いがまわったらしく、酔っ払ってしまった。
マルコ「まぁ、そんなに急がなくても、大丈夫だよい。」
「なんでー。」
マルコは笑いながら私の頭を撫でてくれた。
「でも」
マルコ「ほら、お迎えだよい。」
「…?」
顔をあげるとエースが立っていた。
エース「急にいなくなったと思ったら、ここにいたのかよ。」
「…いなくなったのそっち。」
エース「…確かに……ほら、こっち来い。」
エースはしゃがんで、私を抱き上げた。
エース「世話になったな、マルコ。」
マルコ「フフッ…全く、世話のかかる兄弟だよい。」
マルコが笑うと、エースも笑った。
エース「ほら、行くぞー、酔っ払い。」
「…」
私はエースを抱きしめた。
エース「マルコと何話してたんだ?」
「…教えない。」
エース「なんで。」
「…教えないもん。」
エース「答えになってねぇ…。」