皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第56章 約束 【シャンクス】
その後、島に着くまで20分はあったのに、何をしていたのか、覚えていない。荷物は街に着いたら、皆が運ぶのを手伝ってくれるらしい。
「…」(私…思っていれば…いつか結ばれるもんだと思ってた…。こんな呆気なく終わっちゃうの?)
島に着いて、船が止まった。
「…」(最後くらい、笑顔で別れよう。)
クルー達が立ち上がり、私の荷物を取りに部屋まで向かっていった時だった。
「皆、今までありがとう!荷物は大丈夫!この島で色々揃えるから!」
そう言って微笑むと、クルー達の動きがピタッと止まった。