皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第56章 約束 【シャンクス】
「…今まで…ほんとに…お世話に…っ……あれ…。」
ボロボロと涙がこぼれ落ちる。上手く笑えない。視界がぼやける。
「あっ…ご、ごめ…っ…。」
腕で何回も拭くけどずっと溢れ出る。
「ヒッ…ク…うぅっ…!」(本当はおりたくない。でも…困らせるのは…嫌だ…。)
すると、誰かの足音が近づいてきた。
「…!」
顔を上げると…
シャンクス「泣くな…。」
「じゃん……ぐず…。」
シャンクス「…はぁ〜、嘘だ。」
「…え?」
シャンクス「…結婚の約束、忘れてるわけがないだろう。」
困った顔をして微笑まれた。