皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第37章 喧嘩 【ユースタス・キャプテンキッド】
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ご飯を食べ終わっても口をきいてくれない。
「……キラー、謝ってくる……。」
キラー「あぁ…頑張ってこい。」
私は勇気を出してキッドの部屋のドアをノックした。
「……キッド、入るね。」
私はドアを開け、部屋に入った。案の定、武器をいじっていてこちらに見向きもしない。
「…」
ドアを閉めてキッドのそばに行った。まるで空気かのような扱いを受けた。
「…キッド……。」
キッド「…」
「っう…キッドー!ごめんなさあいい!!」
我慢できずにその場で泣いてしまった。
「無視…っ…やだぁ…!!ごめんなさいぃ〜!!」
キッドの腕に手を置いた。
キッド「……はぁ……おら、来い。」
腕を掴まれ抱き寄せられた。座っているキッドの膝の上に乗せられ、胸に顔をくっつけた。
「ぐすっ…キッド〜!ごめんなさいいい!」
私も背中に手をまわして抱きしめ返した。