• テキストサイズ

皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】

第5章 海軍と囚人 【ドンキホーテ・ドフラミンゴ】


「…元気そうで何よりです。そろそろ行きます。」

ドフラミンゴ「おいおい、それはねぇだろ。ここに人が来ることなんざ滅多にねぇんだ。少しくらい話し相手になってくれてもいいだろう?お嬢ちゃん。」

「…お嬢ちゃんじゃないです…ナツキです。」

ドフラミンゴ「フフフフフッ…じゃあナツキちゃん、俺と楽しい話をしようぜ?」

「……あなたは、元天竜人なんでしょ?」

ドフラミンゴ「…あ?」



この質問をしたら、彼の機嫌が悪くなることはわかっていた。おつるさんからも聞いていたし、ファミリーではなく「家族」のことを話すとキレる…と。



ドフラミンゴ「おい、誰から聞いた?それはもう昔の話だ。」

「…私は、海兵なのに…天竜人が大っ嫌い。」

ドフラミンゴ「…」

「…私の家族は、天竜人に殺された。」

ドフラミンゴ「…それを俺に言ってどうしたいんだ?ナツキちゃん。」

「…どうしたいとか…わからないです…でも……どれだけ強くなっても…あのクズ達には敵わない。それが悔しいです。…もう1人になるのは嫌です。」



こんなこと、彼に伝えて……何かが変わるわけでもない。それなのに、口から言葉がボロボロ出てくる。
/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp