皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第5章 海軍と囚人 【ドンキホーテ・ドフラミンゴ】
ドフラミンゴ「悪ぃなぁ、俺はここから動けねぇ。だから男か女かもわからねぇ。」
「…」(この人が…ドフラミンゴ…。)
かつて王下七武海でもあった人。
「…」
おつるさんから鍵を受け取っていた。入口の鍵と、繋がれている鎖の鍵。
*
つる「アイツの鎖を外したら、世界が変わるよ?」
「は、外さないです!」
*
入り口の鍵を開け、中に入った。
ドフラミンゴ「あん?中入れんのかよ。」
縛り付けられている彼の横に立った。
ドフラミンゴ「女かよ、しかも見たことねぇ顔だな。」
「…」
首は動くのか、私の顔を見つめた。サングラスの奥に映る瞳。
「…」
ドフラミンゴ「…なんでテメェみたいな奴がこんな所に来た、死んじまうぜ?お嬢ちゃん。」
彼は私が弱いことを知っているらしい。
「…あなたの…様子を見に…きたんです…。」
ドフラミンゴ「様子?あれか?おつるさんに頼まれたか?」
「!…そ…そうです…。」
ドフラミンゴ「でもなんでお嬢ちゃんなんだ?ここは弱ぇ奴が来る所じゃねぇ。」