皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第36章 遠距離恋愛 【サボ】
サボ「あぁ。」
ルフィ「ど、どういうことだ?」
「さ、サボ!」
サボ「つまり、ナツキをこの船からおろして俺と一緒に過ごさせてくれ。ってことだ。」
ルフィ「……!?」
「…」(意味やっと理解したんだ……。)
ルフィ「っ…い、いくらサボの頼みでもそれは無理だ!ナツキは俺の大事な仲間なんだっ!」
サボ「それは重々承知の上で話してるんだ。俺も会いたい人に会えないのは寂しい。」
ルフィ「っ…で、でもよぉ…。」
そうだ。今改めて理解した。ルフィは仲間を船からおろすつもりは全くない。だから、この遠距離恋愛が終わるには…サボがこの船に乗らなければいけない。
サボ「…ルフィ、頼む。」
ルフィ「っ…。」
「……!?」
サボ「!?…」
芝生にぽたぽたと落ちる雫。
「る、ルフィ!?何も泣かなくても…」
私は急いでルフィに駆け寄った。