皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第33章 鈍感 【ユースタス・キャプテンキッド】
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そして今に至る。ここはきっと、私を攫った海賊達の船の上だろう。街に食料の調達に行くところだったため、でんでん虫をポケットにしまっておいた。そのでんでん虫も彼らの手に……。
海賊A「お前、あの最悪の世代、キャプテンキッドのクルーなんだろ?きっと、かなりのお宝を抱えているに違いねぇ。お前を囮にして…」
「…」(なるほど……。)
ゴチャゴチャ何かを話している彼ら。私を囮にして船長達からお宝を盗もう。という考えらしい。
でんでん虫「プルプルプルプルプル……」
海賊A「おっ!さっそくかかってきやがった。」
1人の海賊が受話器をとった。
キッド「おい!ナツキ!どこ行きやがった!!勝手に街うろついてんじゃねぇだろうな!?」
船長の怒号。かなりお怒りらしい。戦闘が全く出来ない私は、必ずクルーの誰かと行動しなければいけない。という約束を船に乗る前にさせられた。船の上以外では1人行動は禁止。