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皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】

第33章 鈍感 【ユースタス・キャプテンキッド】


「んっ……んん……。」

海賊A「お?目が覚めたか?」

海賊B「へへっ!お前が1番弱そうだったからな、でんでん虫持ってて良かったぜ!」

「ん……?」


体の後ろには柱があり、その柱で両手首を後ろに縛られていた。


「…!」(思い出した。)


*


「船長!洗濯干しちゃうんで洗う物あったら出してくださいー!」

キッド「あ?あー、これと…」


その日は、溜まりに溜まった洗濯物をようやく干せる日だった。ずっと雨が降っていて、部屋干しでは追いつかなくなり、ようやく晴れたこの日に全部干そうと思った。


「…ん?」

海賊A「へへっ!悪いようにはしねぇからよ!」

「!…」


どこからが入ってきた海賊達に後ろから布で鼻と口を押さえられた。何かの液体が染み込ませてあるのか、意識が一瞬にして遠のいていった。
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