皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第27章 猫さんの嫉妬 【ロブ・ルッチ】
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カク「…にしても、溺愛しているナツキに対して、ルッチがそんなことを言うとはのう…。」
手合わせの休憩中、いきなり話し始めたカク。
「…しばらくって…いつまでかな…もうずっと顔見てないや…声も聞いてないし……死ねる…。」
大抵の事は今まで甘やかしてくれて許してくれた。彼のお気に入りのグラスを不注意で割ってしまった時も、ハットリに無断で餌をあげた時も…。
「…寂しい……手合わせしてーなんてお願いしなきゃ良かった。」
カク「そう言いながらさりげなく膝の上に頭を乗せるな。」
「膝枕〜。」
カク「…しばらく…のう…。」
カクはそう呟き、私の頭を撫でてくれた。
「…カク……私嫌われちゃったのかな…?」
カク「…さぁ?」
「ひど。ああぁぁ、顔見たいよ、声聞きたいよ〜。」
今度はカクの膝に顔を埋め、寝転んだままカクの背中に手をまわした。
カク「よさんか、ルッチに見られたらワシが殺されるわい。」
「どうせ来ないもん。なんか避けてるのわかるし。」