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皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】

第27章 猫さんの嫉妬 【ロブ・ルッチ】


*


カク「…にしても、溺愛しているナツキに対して、ルッチがそんなことを言うとはのう…。」


手合わせの休憩中、いきなり話し始めたカク。


「…しばらくって…いつまでかな…もうずっと顔見てないや…声も聞いてないし……死ねる…。」


大抵の事は今まで甘やかしてくれて許してくれた。彼のお気に入りのグラスを不注意で割ってしまった時も、ハットリに無断で餌をあげた時も…。


「…寂しい……手合わせしてーなんてお願いしなきゃ良かった。」

カク「そう言いながらさりげなく膝の上に頭を乗せるな。」

「膝枕〜。」

カク「…しばらく…のう…。」


カクはそう呟き、私の頭を撫でてくれた。


「…カク……私嫌われちゃったのかな…?」

カク「…さぁ?」

「ひど。ああぁぁ、顔見たいよ、声聞きたいよ〜。」


今度はカクの膝に顔を埋め、寝転んだままカクの背中に手をまわした。


カク「よさんか、ルッチに見られたらワシが殺されるわい。」

「どうせ来ないもん。なんか避けてるのわかるし。」
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