皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第27章 猫さんの嫉妬 【ロブ・ルッチ】
カク「はぁ…今日もか?」
「うん…!」
カク「別に鍛えずとも、ワシと同等に強いんじゃ。そんな毎日ワシと手合わせをしても」
「いいから!」
カク「はぁ…。」
今日も、カクと手合わせをしにやってきた。1週間くらい前から始めたこの手合わせ。始めた理由は……彼との喧嘩だった。
*
「ねえねえねえ、お願いだよー。」
ルッチ「断る。週に2回、付き合ってやってるだけマシと思え。」
「なんでよ、週2っていっても手抜いてるじゃん!」
週に2回、彼に手合わせをお願いしている。CP9の中で最も強い彼と手合わせをするとなかなか学ぶものがある。
ルッチ「…」
「ねえーねえねえねえ…」
膝の上に本を置いて読んでいる彼。こちらに見向きもしない。腹が立ち、しゃがんで顔を覗き込んだ。
ルッチ「はぁ…。」
「!…」
ため息をついたので手合わせをしてくれると思った。
ルッチ「しつこい女は嫌いだ。失せろ、しばらく顔を見たくない。」
彼は立ち上がり、私の目を見てそう言った。
「!…」
ピシャリと言いつけられてしまった私は、初めての出来事に唖然としてしまった。