皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第22章 あなたの為ならば 【青キジ(クザン)】
「この海軍本部に来て、あなたを知ってから…ずっと好きでした。」
クザン「…こんなおじさんのこと好きになっちゃって…もったいないよ?良い若いもんが。」
「付き合ってくれませんか?」
クザン「ちょっとちょっと人の話聞いてよ〜。」
「クザンさんも私の話聞いてください。」
クザン「…はぁ……何?俺のこと好きなの〜?」
「はい。」
クザン「……俺ぁ…その…」
「わかってますよ。そういう意味で好きじゃないのくらい。」
クザン「そうじゃなくて、その前から好きだったよ〜って。」
「!…え…。」
予想外の解答に驚いてしまった。
クザン「新人教育の時にアンタの事一目見て、惚れちまったよ。ずっと隠してきたけどな…。」
「なんで隠すんですか。」
クザン「だって嫌でしょうよ。こんなおじさんに好かれてるなんて。」
「嫌じゃないです、嬉しいですよ。」
クザン「あらそう?」
「で、付き合ってくれるんですか?」
クザン「……い、いいですよ。」
「やった〜!」
手を挙げて微笑んだ。
クザン「かわい…っ…。」