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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第7章 7


同級生の子を家まで無事に送り届けると一緒に着いてきてくれた彼女が手当をしてくれると言うので彼女についていき、ドラッグストアの駐車場で薬を買ってくる彼女を待った。

「骨は大丈夫そうだね。顔と手は明日、腫れると思うから今日のうちにしっかりと冷やしてね。今日はお風呂浸からない方がイイよ。晴れて3日位に引くけど黄色く痣が出るからマスクしたりして隠してね。膝は擦りむいてるだけみたいだね」

テキパキと処置をしてくれる彼女を唖然と眺めてしまった。

『ありがとう、凄いね。お医者さんみたいだった。』
「ん、ありがと。これでも医者目指してんの」
『そうなの!凄い!!きっと素敵なお医者さんになるね!!』

この年で人生をしっかりと決めてて、人にハッキリと言う彼女にひどく感銘を受けてしまった。

「ありがと。んで、なんでそんな格好してんの?」
『ちょっと頼まれて』

処置が終わり片付け終えると煙草を1本取り出して吸い出した。
彼女に指摘された格好を思い出して、引きちぎれた胸元をバツが悪そうに握りしめてしまった。

「ふーん、悟は知ってんの?」
『え?五条さんは関係ないので』
「ん?付き合ってんでしょ?彼女がこんな事してたら騒いでるぞ」
『え!付き合ってないです!!』
「んだよ、アイツの一目惚れかよ...キモイな」

オェッとした顔をしてボロクソに五条さんの事を言っている...すごいな。

『一目惚れは無いですよ』
「なんで?」
『あの人、初めて会った時に私のこと男だと思ってましたから』
「ぶっは!マジかよ、アイツ(笑)」

そう言って笑った顔は気だるげな彼女を同い歳の女子の顔にさせてくれて、それを見て私も安心して釣られて笑ってしまった。

「ねぇ、わたし家入硝子」
『あ、武笠カノンです。よろしく家入さん』
「硝子って呼んで。よろしくカノン」
『硝子...』

同い歳の女の子の筈なのになんだこの色気は!
なんだこのカッコ良さは!!
惚れてしまいそうだ。。。
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