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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第6章 6


『俺だけ?なにを?』
「カノンちゃんが好きになるの」
『は?』
「好きになるのもキスするのもエッチするのも全部、俺が良い。」
『何を言ってるの?』
「そのままの意味だよ。俺、カノンちゃんが他の男を好きになったりするのとか嫌だわ。」
『...』
「俺も好きになるからカノンちゃんも俺のこと好きになってよ。」

この人は毎回なんで、突拍子もない事を言ってくるのだろう。
変な事を言ってくると思えば喜ぶ事を言うし、かと言えば失礼なことを言ってきて人の神経を逆撫でするし...この人の手の上で感情を転がされてるなと思って、半ば呆れ顔で五条さんを見たら、何かを思ったのか「あ!」と言い出して急に真面目な顔をしだした。

「カノンちゃん」
と言って、顔を近付けてきた。
呆れて見てたのをキス待ちと勘違いされたのか?ずっと持っていたマグカップで五条さんの顔をブロックした。

『遠慮します。』
「なんだぁー、つれないなぁ」

そう笑いながら五条さんは私の膝の上からやっと降りた。

「んー!なんか言いたい事いったらスッキリしたから帰るわ」
『もう来ないで下さいね』
「また明日、来るね」
『来ないでくださいね』
「同じ時間に来るね」

ダメだ。全く人の話聞いてくれてない。
窓に腰掛けて靴を履き終えると五条さんは屋根へと降りた。
ゲッソリとした気持ちで窓に降りた五条さんを見た。

「おやすみ、カノンちゃん」
『おやすみなさい』
「...」
『ん?』
「おやすみのキス待ち」
『帰れ』

勢いよく窓を閉めると五条さんは笑っていた。
ほんとに帰りそうだったので言い忘れてたことを言った。

『夏油さんと仲直りしてくださいね』
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