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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第6章 6


帰るや否や傑の部屋のドアを叩き割る勢いでノックしたら不満そうな顔で傑がドアを開けた。

「なんだよ?壊れるだろ」
「起きてた?」
「起こされたんだよ」

普段細い目が眠気で更にしょぼしょぼしてる。
頭は芸術的な寝癖でてっぺんに鳥の巣ができてた。
顔の傷は硝子に治してもらったのか綺麗に治っていた。

「これ、やるわ」

そう言って傑の前に袋を差し出した。
怪訝な顔をしながら袋の中を除く傑。

「...これは?」
「仲直りの印ってやつらしい」
「へぇー、誰の知恵?」
「カノンちゃん」
「会いに行ったんだ。何を話してきたんだ?」
「ん?俺も好きになるから好きになってって言ってきた。」
「はぁ?」

先程までの糸目が急に見開いた。
なに?俺なんかおかしいこと言いました?

「おまえ、マジで言ってんの?」
「ん?別に思った事を言っただけだよ。」
「はぁー、それで?彼女はなんだって?」
「あー、返事聞いてないわ。OKて事じゃない?」
「どんだけポジティブだよ。私ならNOだね」
「うるせぇわ」
「なんでそんなこと言ったかな。私の話、聞いてた?」

分かってる。
こんな事をしたって無駄な事。
彼女を好きにはなれない。なってはいけない。
呪術師としての俺が彼女は駄目だと言っている。
でも、彼女を拒否しようと思えば思う程に深くなる。
彼女の事を誰かが見つけてしまって、その誰かを彼女の瞳が映して俺が消えてしまったら...絶対に嫌だ。
だから今はこの気持ちを優先しよう。
ほら、俺って気分屋さんだから♪

「傑には関係ないだろ。俺もう疲れたから寝る」
「待て、悟」

部屋に戻ろうと立ち上がったら呼び止められた。
でたでた、傑パパの長い説教だろ。

「あに?」
「ひとつ聞きたい。これはお前のセンスか?」
「なにが?」
「私はたけのこの里派だよ」

袋には大量のきのこの山

「は?普通にきのこの山だろ。おまえセンスねぇな(笑)」

傑が殴りかかってきた。
硝子はもう傷を治してくれなかった。
カノンちゃんは傷が増えてた事に『なんで?』って不思議な顔をしてた。
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