第5章 5【name#4設定推進】
「それにさ、さっき風呂場でカノンちゃんの裸見てさ勃った。」
『...は?』
「佳奈子ちゃんの方が胸デケェとは思ったけど勃たなかったんだよ。でも、カノンちゃんの裸見た時は勃ったって事は俺はカノンちゃんとエッチしたいってことになるじゃん?...それくらいに俺はカノンちゃんを良いと思ってると思うんだ。」
『...』
何を言ってんだ、コイツ。
「だからさ」
そう言って五条さんは今まで出会ってきた中で1番カッコイイ顔をしたと思う。
「チンコが勃つくらいはカノンちゃんの事、好きだよ」
『...』
人生で初めて男の人に告白?された。
あまりの内容に絶句して言葉が出ない。
この人もともと屑だと思ってたけどこんなにも屑だと思わなかった。
『出て行って』
「ん?」
『出て行って。もう二度と顔も見たくない。』
「え?」
『早く!退いて!!』
ぐっと力を入れて五条さんの手の拘束から抜け出して五条さんの体を押し返した。
「なに?怒ってんの?なんで?」
『怒ってない。早く出てって』
「待てって、怒ってんじゃん!」
『うるさい!!もう帰ってください!!さようなら!!』
「おい!!」
五条さんの背中を怒り任せに押して、あっという間に玄関へと追い出した。
五条さんは何か言いたそうだったがもう何も聞きたくなくてそのまま玄関の鍵を閉めるとドアノブがガチャガチャと動いたがドアが開かないと分かると五条さんは「なんだよ...」と一言呟いて帰って行った。