第5章 5【name#4設定推進】
『...』
「...」
ピンポーンとまたインターホンが鳴り響いた。
本当、タイミング悪っ。
これで新聞の勧誘とかだったらぶん殴ろ。と思って、カノンちゃんの目隠しの手を退けた。
咄嗟の事でカノンちゃんは不安そうな顔をしてたがカノンちゃんが持ってたタオルを肩から掛けてあげると少しだけ安心した顔をした。
「俺が出るから」
自分の脱いだシャツを着て、ボタンを閉じながら玄関へと向かう。
その間もインターホンが何度も鳴る。
「はいはーい。何度も押さなくなって聞こえてんだよ。うるせぇなー」
玄関を開けると見た事ある顔が2つ。
なんだっけ?名前??
「え!?悟くん!!なんで、カノンん家に!?」
女の方が言ってきた。なんだっけ?名前。んーんーんー。。。
チラッと見れば彼女の豊満な胸に目が行った。でけぇ。
「和香子ちゃんだよね」
「佳奈子だよ」
間一髪で直された。惜しい。
「てか、悟くんなんでカノンの家にいるの!?...はっ!!もしかして!?」
「そう、そのもしかしてってやつ?」
「うそー!マジで!?ヤバーイ!!」
何を想像したのかキャーっと騒いでる佳奈子ちゃんの後ろを見れば数日前に会った彼が居た。
名前、名前。
「...隆くんだよね」
「拓海です。」
...2人とも複雑な名前してるぜ。
「カノンまだ具合悪いんですか?メールしても返事なくて。」
「あー、さっき飯食って寝たから起きたら伝えとくよ」
「そうなんですね...あ、これ、渡してもらっても良いですか?」
プリントが数枚とプリントとペットボトルが入ってる袋を渡された。
「分かった。渡しとくね」
「それじゃあ、お大事にってお伝えください。佳奈子」
「あ!行くいく!じゃあ、悟くん。まったね〜」
2人が見えなくなるのを確認して、家に戻る。
風呂場に行くとカノンちゃんは居なくて、1階を探しても居なかったので2階に上がると1つの部屋から光が漏れてるのが確認できたのでカノンちゃんが部屋に戻ったのがすぐに分かった。
部屋に入るとカノンちゃんは頭までスッポリ布団を被ってた。