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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第5章 5【name#4設定推進】


なに言ってんの?と思ったらいきなり抱き締められたまま五条さんが立ち上がり強制的に私も湯船から出される形になった。
足が浮いてしまって、落とされないようにと自然と五条さんの首に腕をまわしてしまった。
五条さんは私の咄嗟の行動にビックリしたのか私の顔を見てきたがあまりの至近距離に再度、私が顔を真っ赤にして逸らすと機嫌が良いのか鼻歌を歌いながら私を抱え直して、脱衣所まで連れてこられた。

脱衣所のマットの上まで来ると五条さんは私を下ろして私から離れようとしたので咄嗟に五条さんに抱きついて五条さんの目を手で覆った。

『待って!離れないで!』
「ちょ、情熱的♡」
『笑い事じゃない!!そのまま動かないで!!』
「はいはーい」

五条さんが動かない事を確認して、目を手で抑えたまま棚にしまってあるタオルを片手で引っ張り出した。

『良いですか?手を離すので目を閉じててください』
「え?離したら開いちゃうよ。」
『だから開けないでって言ってるんじゃないですか!!』
「開けて欲しくない?」
『欲しくない!!』
「じゃあ、嫌いって言わないで」
『は?』
「さっきの、キライっての撤回して」

この人こんな事、気にするような人か?と思ったけどこのままで居る訳にもいかないし、もし本当に傷付けたなら申し訳ないと思って謝った。

『ごめんなさい。五条さんの事は嫌いじゃないです。』
「好き?」
『好き!?違う!嫌いだから好きとかじゃない!』
「好きか嫌いならどっち?」
『好きか嫌いなら?』
「そ、10秒以内に答えて。じゃなきゃ目隠し外す。いーち、にぃー、」
『ちょっと、ちょっと待ってください!!』

これはなんと答えるのが正解!?
嫌いです?好きです?待って、その前に私は人に向かって好きなんて言ったことがなくて、好きなんてたった2文字を言うのがハードル高すぎる!!

「なーな、はーち、きゅーう、」

腹をくくれ!息を吸い込んでいざ言おう!!

『す!ピンポーン...

タイミング良くチャイムが鳴った。
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